企業名 コーワテック株式会社
補助金・助成金名 ものづくり補助金(H25年度補正)/ものづくり技術
業種 金属製品製造業
資本金 3,500万円
従業員数 50名
本店所在地 神奈川県高座郡
事業計画名 無線遠隔操縦ゴム人工筋肉駆動型ロボットの商品化試作開発
補助事業の概要 日本初の空気圧で収縮するゴム人工筋肉を使って建機を無線遠隔操作できるロボットを製作する。災害復興から工事現場まで、人が立ち寄れない危険な場所で、安全かつ迅速に作業できる、汎用型の後付け可能なロボットとして試作し、その商品化を目指す。
企業の内部・外部環境分析 <強み>
・消防車や電源車のような特装車両を年間約600台の受注生産しており、仕様・設計から製作までの一貫生産を行っているなど、様々なノウハウを蓄積している。
・熟練工が新入社員を指導する「板金教室」のような社員の技術力向上のためのプログラムが備わっている。
・数年前から林業用建機に搭載するロボットの開発をしてきている。
<弱み>
<機会>
・林業は労災の発生率が高く、高齢化が進んでいるため、機械化のニーズが高まっている。
・神奈川県は「さがみロボット産業特区」を設置しており、必要なロボットの実験フィールドを確保することができる。
<脅威>
補助事業の新規性・革新性・独自性のポイント

本事業の実施に当たって、次の4つの問題点を解決する。

■問題点1
一般的なロボットは油圧かモーターで駆動させるものが多いが、人が近づけない過酷な現場には不向きである。
<解決方法>
水や振動に強い圧縮空気で駆動させるものとし、ゴム製の人工筋肉を活用するようにする。

■問題点2
空気制御は正確に制御するのが非常に難しく、人間の微妙な操作レベルにするのが課題である。
<解決方法>
実験フィールドで様々な実験をすることにより調整する。

■問題点3
無線遠隔操作を行うための無線通信規格について、従前のものでは、複数台のロボットを同じ場所で使用しようとすると、混信して誤操作を起こしてしまう。
<解決方法>
新しい周波数に対応したソフトウェアを開発し、それをロボットの基盤に組み込む。

■問題点4
オペレーターの目視だけでは死角があり作業性が悪化する。
<解決方法>
オペレーターの目の代わりになるカメラを搭載する。その際には操作に支障がない程度の解像度の画像をタイムラグなく提供するようにする。